2021年07月28日    恩を知る

四恩というて、この世には、天地の恩、国王の恩、父母の恩、衆生の恩があります。その中で天地の恩というのは、私たち生きて行くために大自然からうける恩恵に対する感謝の思いです。ところが、人間の豊かさを求める故に、自然の恵みを忘れ、挙げ句の果て自然そのものを壊してしまう恩知らずなことをしているのです。なんとも嘆かわしい事であります。この猛暑も、山を削り、道路のアスファルト、ビルデング、エアコンなど自然を壊していることに気づいていない。
 緑の大切さ、食物の大切さ、などを忘れている。たとえば、弁当が余ったので廃棄するとか、山の木岐を切り倒したおかげで、山はだかをしたことで、土砂崩れを起こし、人命に犠牲者をだしたりしています。これを恩知らずの行為ではないでしょうか。大自然というのは、偉大で、神のようなもの、これをいとも簡単に壊してしまうなど、罰当たりであります、先人は、やまや川の恐ろしさを知っていて、祠を建てて、お祈りしてきた。日本の伝統文化としてお祭りを幾世代も継承されて、神様の怒りに触れないようにしてきた。地域の安全を護ってきた事が、今では、簡素されてきている。ましてコロナ禍で、人と人との絆が失われてきている。これからの社会に不安をもたらしてきていることに危機感を感じる。後世の人々が安心して生きて生けるだろうかと疑念をもつ。
御盆は、恩を知るのにいい日本の仏教行事です。そして、この時期に先祖様が里帰りして、後世の人々の安穏をねがうのです。菩提寺にお参りしてお墓をきれいに掃除して、そして、仏壇の前に、施餓鬼壇をこしらえて、先祖様が里帰りできるようにいたしましょう。これが生きているものの恩返しです。恩返しこそが、人々が幸せに暮らせるための修行であります。



Posted by 住職日記 at 08:56